とりぼっち

主に舞台の感想が好きなように書かれています。

【感想】THE CONVOY SHOW vol.38『ONE!』

12月28日(土)、29日(日)にTHE CONVOY SHOW vol.38『ONE!』を観劇しました。

初の御園座は綺麗で雰囲気があって良かったです。トイレの数の多さは流石だなと思いました。

そして初のTHE CONVOY SHOWです。Club SLAZYで石坂さんがあまりにもイケおじ過ぎてググって存在を知ることになったTHE CONVOYでしたがまさかの加藤さんも出演していてさらには名古屋でそれが観られるということで行くっきゃないと千秋楽のチケット取りました。その時は12月には会社を辞めて自由だあしてるつもりだったので追加で28日のチケットも取ったという闇の経緯がありますが今となっては2日間ONEを堪能出来て満足しかありません。

以下、ネタバレを含んだ感想です。ご注意ください。

 

 

 

本作品は踊って舞台して歌ってタップして、とすごいエンターテインメントショーでした。踊ったりするのだろうとは思っていましたが、ここまでエンタメ性が強いとは思っていなかったです。

いずれにせよキャストさん12名のパフォーマンスには終始圧倒されました。1人でも手を抜いたら成立しないものだったと思います。この運動量をこなせるコンボイの皆さん凄すぎます。

 

・ストーリー

テレビ局の面々の話の合間にONEsのパフォーマンスが挟まれる構成となっています。正直1回目は混乱した。ただ1回目の途中でそういうことかと気付いたので大丈夫でした。あと混乱しても面白いものは面白かったです。

個人的にはすごく話の運び方が独特だと思いました。話が進んでいるのか進んでいないのか分からない。いや確かに進んでいるんですが本当に進んでいるのか、一体これはどういう展開になっていくんだと疑問に思った。ただ公式サイトにストーリーは書かれていてまさにその通りではあるのですが。何にせよシンプルなストーリーが不思議な世界観・空気感で進んでいくのは癖になるなと思いました。

 

・おじ様と若者

登場人物=キャストさんが年齢的に分かれていて、そのジェネレーションギャップを使ったネタも豊富でした。

こんなところで初めてちゃんとパプリカを聴くことになるとは思いませんでした。しかもその後のレコ大を獲っていてすごい。

1日目は母と一緒に観劇しましたが、年代的にどセンターでおじ様側のネタはすべて分かったそうで楽しんでいたようです。お気に入りは角角角曲がり角~らしい。

特におじ様ズのギャグのはっちゃけぶりはギャップ萌えというか、ときめきを感じました。とても良い。千秋楽のカラオケシーンでの石坂さんがはっちゃけすぎて恐らくマジで歌うの止められてて笑うしかないしそういうサムさんが好き。

 

・イケてるおじ様

コンボイの皆々様が予想以上にイケおじ過ぎてどうしようかなと思いながら観劇していました。踊る、踊る、踊る。休んでる?やっぱ休んでないよね!そういう感じでした。何故あれほど動けるのか。舘形さんの動きが常にセクシー。

登場人物的にも社内の若者を鼓舞したり茶化したり導いたりとイケおじの素晴らしさが凝縮されていたと思います。カラオケシーンのYMCAが突然止まってねずみさんが話し出した時はイノサンの現代シーンがフラッシュバックしましたが情緒は無事でした。

 

 ・夢がある若者

坊ちゃんが可愛くってどうしようかなと思っていました。あのちょっと舌足らずな喋り方が可愛すぎる。坊ちゃんというポジションが可愛すぎる。社長の息子というドラ息子に成り得そうなポジションですが超いい子でした。可愛い。

皆がテレビとの思い出を語ってくれるシーンがあるのですが、テレビ局に入ったのも夢とか憧れがあって今でもそれらに向かって悩みながらも頑張っているというのが分かって心に沁みます。若者らしく軽かったりする部分もありますが、真面目に仕事に取り組んでいて良い。向上心って大事ですね。見守り支えてくれる先輩おじ様たちがいるというのも素敵です。

加藤さんの見せ場が結構あってうれしみ。ねずみさんににじり寄るシーン好きです。相変わらず良い歌声で、ころころ変わる衣装のチョイスも若くて可愛いなと思ってしまった。運動量故に汗も凄くて目痛くないかと少し心配になりました(思い出すCSL)。

本田くんは相変わらずの運動神経の良さ。ひとりだけ回転の切れが違う。

 

・メッセージ性が強い

舞台上で話が進行しながらも、此方側に語り掛けてくるシーンも多かったです。

好きなのは終盤でねずみさんが「天気の子」のCMの台詞を引用するところ。

僕にできることはまだあるかい

ねずみさんの役はテレビ局を辞めて旅に出ることを決めます。かつて旅番組を何年も手掛けていましたが、自身は旅をすることはありませんでした。だから後進に託して、やりたいことをやり始めるのでしょう。

先の台詞を歌いながら問い掛けるねずみさんに他のメンバーが「僕にできることはまだあるよ」と答えて終わります。

そうだよなあとしみじみ思いました。できることはできるうちにした方がいいですし、いつだってやろうと思えばやれるんですよね。何だか励まされました。

 

・終わりに

パフォーマンス、ストーリー、ネタ、色んなことに度肝を抜かれてとても楽しかったです。コンボイが永く愛されている理由が分かりました。ハマる人はとことんハマる。

説教がっ始まるのかっと思う瞬間がありましたがまだ大丈夫でした。

カテコは写真撮影可能ということを知り初めてのことに焦る。撮っているときは真顔でした。

そして此処で漸く全員でのスタンディングオベーションを体験できました。さすが千秋楽。カテコのサムさんのお茶目っぷり可愛すぎです。