とりぼっち

主に舞台の感想が好きなように書かれています。

【感想】ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』コンサート Rails Live 2019

楽しくって仕方なかった鉄ライも終わってしまいました。鉄ミュのことは前から好きでしたが、その好きはまだまだ序の口だったんだなと思えるくらい好きになったライブでした。楽しい、楽しすぎる。

10月30日、10月31日マチネ、11月3日に観劇してきました(ライブは観劇と言うのだろうか不安)。とにかく楽しかったので感想書いていきますがネタバレにご注意ください。

 

 

 

・ライブへの不安と期待

鉄ミュのライブが発表された時は「4じゃなくてライブか」という感想でした。ライブに行ったことがないのが要因だったのでしょうが、どういうものになるのかイメージが湧かなくて不安でした。鉄ミュの楽曲は好きでしたがそればかりが続くっていうのはどんなものなのか、と。それでも行くことにしたのは個人的に3とせぶみゅで確固たるものなった鉄ミュという作品への信頼と、別作品ですがCSLのライブがすごく好きだったからです。

結果、不安なんて始まってすぐに吹き飛びました。味わったことないくらい楽しかったです。

 

・初日の良さを実感

10月30日、今回初めて「初日」を観劇したのですがすごく良かったです。観客全員が情報ゼロの状態で観ているわけですから、繰り広げられるありとあらゆることへの反応が凄まじい。開演初っ端から“つながる青春”の音楽と共に中央のステージリフトから路線たちが現れたところは興奮した。ここで私はせぶみゅでは聞けなかった歌が聞けることや会いたかった人たちにめっちゃ会うことができてることに気付いて呆然ともしていました。

 

・初めて椅子から立ち上がったりペンライトを振ったりする

グッズ画像を出さなかったりQ&Aの更新が遅かったり相変わらずだな鉄ミュと思いましたが、ライブということで応援グッズの持ち込みやノリの良い曲の時はスタンディングOKでした。中々グッズ情報が出なかったので会社の後輩に教えてもらいながら15色のキンブレ2本買いました。1本は同行者の母用。グッズにもペンラがあってそれも買ったので日替わりで使っていましたが公式のはキャラのカラーしか入っていないので使い易かったです。

スタンディングOKなので基本立ちっ放しで途中しっとり曲が続くところがあるのでそこで座って体力が回復できる仕様でした。初日、オープニングの後2曲目がリニア鉄道博物館の歌だったんですが観客が立ち上がると「立てるのか」と思わず言った東海道新幹線(永山さん)に笑った。あと早川さんの歌でも皆座るタイミングを逃して立ったままペンラ振っていましたが2日目からはタイミング把握ばっちりで、私も周りに倣って立ったり座ったりしていました。そして西武グループに立たされたり(西武園)座らされたり(安比奈)して楽しかったです。

タオルも振れます。グッズのタオル買いました。ただペンラ持ちながらタオル使うのは難易度が高かった。あと後ろのお客さんのことを思うとタオルを掲げて振り回すことはできないので控えめにやっていました。ただし万歳は思い切りできる。しないと駄目。

 

東海道兄弟

曲の間常に動き回っているし、曲じゃない時も奇妙な動きで会場を盛り上げてくれた兄弟でした。リフレッシュ兄さんで会場が温まり東海道兄弟`SHOWで観客のテンションが爆発する様は爽快です。鉄ミュは年長組を酷使するドSだと思っているのですがその期待に応える永山さんは流石としか言い様がありません。

あと鯨井さんのMC力高すぎ。最後の曲を始めようとする東海道を遮る観客に対しての「兄さんの進行を妨げないで!」まさにジュニアです。

山陽さんの存在が大事にされているのもとても好きです。今回は兄さんだけでなくジュニアや西武の園児たちからも物理的にとても愛されていました。ぼこぼこにされても立ち上がるのが山陽さんサンドバックです。

 

京浜東北

宇都宮「もう彼は原作の彼じゃないんだ」

原作ではどちらかと言うと物静かだし、包丁も持たない。ライブはその逆です。圧倒的キャラ崩壊、と言いつつジュニアも人のことは言えないとは思っています。持ち歌が無いのでりんかいと歌ったり、観客に包丁を振り回したり、高崎と包丁キャッチにチャレンジしたり(大阪3日は成功していた)する。舞浜31日、つながる青春北陸パートで舞台上から頭だけ飛び出てる姿を見て狂気を感じました。

後輩が包丁が包丁型のペンライトだったと言っていたのですがマジか。

 

・メトロ組

オープニングの銀座様はマジで地下鉄の帝王でした。間近で見ることができたKIMERUさんのお顔が美しすぎる。だというのに曲はヘビメタチックなのが素敵。

歌いたい丸ノ内のフリにピンと来ていない銀座が可愛いし、理解してノッてくれる銀座はもしかしてすごくレアなものを見られたのではないかと思います。早川さんネタなので一歩間違えたら銀座様の機嫌は急転直下だったのでは。

過去編の曲は本来だと座って聞くべきものだったのですが初日は座るタイミングを逃して全員立ったまま聞いていました。それにしたってあんな絶望銀座の絶望吐露を凄まじいポジティブ解釈によって丸ごと救った丸ノ内はすごい。光属性とは正にこのこと。

 

・うつたか

恐らく今回一番いろいろぶち込んできたのは彼らだと思います。暗い持ち歌(宇都宮はそう思っていない)しかないので他人の歌を歌いますがそれがまさかの“愛の平行線”だったので客席は悲鳴に溢れました。

BとL関係無く宇都宮は高崎のこと好きだよねってなります。高崎の手を取ってぐるぐる振り回す時の顔がきらっきらしていました。

過去編の曲も歌ってくれますが宇都宮があざとい。高崎に銃を差し出す時の「ん」があざとい。大阪では観客と一緒に「ふぅ~」と高崎を囃し立ててくれました。

 

・千代田と常磐

常磐の動きが可愛いし「ちーよーだっ!」が癖になります。そして魅惑のセーラー服、魅惑のパンチラ。

鉄ライにおける過去編の曲っていうのはいま現在の彼らが歌っているという設定なので、鉄ミュ3や原作でのin the box.はほの暗い印象で少し苦手だったのですが、鉄ライでのこの曲は明るい今後を想像できました。歌った後のふたりの笑顔が大きいのかもしれない。

 

・秋田と山形

やはり秋田は食べていました。登場する度に食べています。聞きたかったはらぺこまちを歌ってくれますが食べているので歌いません。代わりに山形が歌ってくれます。私が見た中では3日が一番酷く、秋田(神里くん)が食べ物を口に詰め込み過ぎて咽て歌うことができなくなり山形(一慶さん)が秋田のパートまでも歌わなければならなくなるもそりゃ他の人のパートしっかりとは覚えてないよね。一慶さんは悪くない。最終的に秋田はハミングではらぺこまちを歌ってくれました。山形にさすがに酷いと言われてごめんなさいと謝る秋田は可愛かったです。

あとは3日の“前夜祭”で秋田が何を食べているかよく見えなかったんですが、舞台上奥から手前に移動してきた途端においで分かりました。551の豚まんだ。

現場にいないとよく分からない感想→31日マチネではホールケーキを食べていました。ただしそれは翌日誕生日の橋本汰斗さんのケーキでしたが。その日がハロウィンだったこともあり、西武新宿線の仮装をした橋本汰斗さんも舞台上に出て来てくれました。ハッピーハロウィン。中の人いじりが極まっていると思いました。

 

・りんかい

ファンサの塊。客席から現れて、うちわに応えるファンサの神。そりゃあブロマイド売れますね。大阪では丁度前の列の方が決めポーズをしてもらっていて流れ弾喰らいました。一慶さんの顔が好き。

京浜東北と一緒に1で埼京とデュエットした曲を歌ってくれるのですが歌い方が独特で甘い、甘いぞ。その間階段で待機しているジュニアの横たわりポーズが常に視界の端に映る。

 

・山手

大阪での自分の人気がないことを嘆き客席に励まされた後、自分のうちわを持っているか聞いた途端静まり返る客席に絶望する山手というくだりが超楽しかったです。最後うちわ見つけられて良かった。

口が常にぱくぱく動いていたりと内回りの動きが細かいし、ちゃんと専用のタオルも持っていて非常に可愛い。

 

・IGRと上越先輩

中の人がそれぞれレオライナー、長野をやっているので出番は控えめ。ソロ曲とかお相手もいないので新曲でみんなと一緒に歌っていました。

IGRさんは2だと常識人ぽくはないと思っていたのですがライブでは結構落ち着いて上越先輩に受け答えしていました。東北との絡みがもっと見たい。

先輩は可愛い方にメーター全振りしていました。上越上官がいなくて強がった直後に落ち込んだ瞬間観客が何かに落ちる音がしました。舞浜ではつながる青春で歌っていなかったんですが大阪では歌ってくれる。尺の都合だったのでしょうか。

 

東武東上/信越(舞浜のみ)

まさかの出演決定。期待通り東上はとち狂い、信越は逮捕寸前でした。せぶみゅで秩鉄が歌った曲をご本人である東上が歌ってくれます。癖になる秩鉄マイラブ。コーラスの西武秩父ももちろん一緒です。1の時から貫かれている秩鉄への愛を生で見ることができて感動でした。愛の平行線を歌ったうつたかに抗議しに現れて身長差に怯み、巨人ふたりに挟まれて見下ろされてる東上には笑いました。あと映像出演時エガちゃんのポーズで現れないで。

長野上官がとても可愛いのは分かりますが信越は今回もヤバい男でした。どちらかと言うと大阪での映像の方がヤバみが増してましたが恐らく私の感覚が麻痺しているだけで舞浜でもヤバかったはず。ブロマイドにキスはヤバい。こっそり絡んでほしいと思っていた西武有楽町のこともばっちり狙っていました。

舞浜での最後の挨拶は東上でしたが、彼の秩鉄コールを観客全員静かに聞きました。こんなの初めてと兄さん辺りが言っていた気がします。そして彼は大阪には行きません。何故なら秩鉄とこれ以上離れるわけには行かないからです。

 

上越上官(映像出演)

ワンチャン大阪でサプライズ出演とかないかと思ってたけどなかった。割と普通でネジは飛んでいない。兄さんの台詞を遮る我が道を行くお坊ちゃんでした。彼は全身が映ってこそ意味がある。上半身だけじゃ駄目なんだと思ってしまった。

 

・長野と北陸、カコミライ

長野……というか中の人の李光人くんが可愛い。そりゃ信越とその中の人がメロメロになる理由も分かります。成長した北陸を見て戻ってと悲嘆に暮れる理由も分かります。

北陸は結構いじられキャラになっていて(中の人の影響も大きいと思う)、舞浜公演のオープニングでは単体でリフトから上がってきて笑いを誘っていました。

ふたりの新曲は良い曲ですね。過去の長野は居なくなってしまいましたが北陸の未来は続いていくと思うとしんみりするけどほっこりします。舞浜の回る床を使った演出も好きだし、大阪では北陸全否定信越が居ないので歌の後は兄さんが出てくるのですが長野にまた会おうと言ってくれる兄さんがとても好きです。

 

西武グループ

西武のターン!

相変わらず濃密過ぎました、西武グループ西武グループの部分だけで1つの舞台を観たような感覚がしました。

結論から言うと私は西武の民になりました。初日観劇後居酒屋でべろっとなりながら会社の後輩にそのことを報告していました。初めての鉄ミュがせぶみゅだったこともあり西武グループに対して思い入れがあったからだとは思うのですが8人もの西武を再び見ることができちゃったりしたら落ちるに決まっているではありませんか。本当は大阪の物販には並ばないつもりだったのに西武の個ブロを揃えたくて並びました。揃えました、個ブロ。

せぶみゅの曲が何曲も聞けて嬉しかったです。あとやっぱり宗教の団体であり、他の路線と空気感違うのは面白かったです。他路線と合流時、ポジションに移動する時間掛かってて笑う。

レオライナーも登場して、狭山のネジがせぶみゅの時よりぶっ飛んでいてとても楽しかったです。舞浜より大阪の方がバイオレンス度も上がっていました。

ここから箇条書きで西武グループの好きなところを書いていきます。

  • ダイジェスト版「その好意に名前は付かない」。初日は普通にダイジェストだったのが、恐らく翌日では歌い終わった後いま現在の西新の台詞が追加されていて「ここまでやるのか」に対して楽しいと答えた安比奈に若干照れてる西新がレアでイケメンで好き。大阪では村山がサスペンダー引っ張って離すところも好き。
  • ダイジェスト版「ハッピー廃線、おめでとう安比奈」。すごく酷い歌だと思うんですが滅茶苦茶楽しい。初日前日に振り付け動画が公開され皆で歌って踊れる曲になっています。安比奈に観客も座れと怒られるまでが楽しい。再びプロポーズシーンを見ることができて幸せ。
  • 大阪で初っ端から噛んだ西武秩父をフォローしてくれる有楽町。最後の挨拶でも千秋楽だったゆずらくちょうはしっかりコメントもしていてすごいなと思いました。秩父(たっきーさん)は挫けていたというか万歳コールも予想を裏切り1回しかしなかったためジュニアにツッコまれていました。あとこの日は西武秩父50周年に合わせてか西武の鉛筆削りを50個買われた方がいらっしゃったらしく(なので秩父も最後の挨拶をした)すごいな鉄ミュってなりました。
  • 客降りから戻って来た秩父が何故かペンライトを3本(しかも1本は色が違う)持っていて不思議に思っていたら、後日Twitterで見たのですがどうやら通路に落ちていたペンラを拾って持ち主を捜したがいなかったのでそのまま持っていったらしいです。
  • 客降りと言えば大阪での西武池袋(KIMERUさん)なんですが、狭山が階段降りた時に躓いて、それを見ていたKIMERUさんと最前列のお姉さんが何かやってて舞台に戻っていく時にそのお姉さんに流れるようにしな垂れかかるみたいなことをしていて前から知ってましたがこの人ファンサヤバいなと思いました。
  • つながる青春の“線路は進むよ~”の部分で舞台の端ギリギリに立つからぐらつく西武園。せぶみゅエンディングのプリンスホテルの部分で片足で立つ時隣の有楽町に掴まって怒られたりしている西武園。大阪で山陽さんを殴れずに空ぶって手首を痛める西武園。“ようこそ所沢へ~”ですごい足を上げられる西武園。
  • 大阪、有楽町のパートでコマネチをし出した西新。
  • 初日は後ろが通路だったのでレオライナーや西新が通って行きました。西新に気付かなかった母親が悔しがっています。
  • つながる青春で西新パートがちゃんとあったこと。ただの思い込みですがカットされると思っていました。アクロバットも極まっててそりゃあモテるぞ西新。
  • 先程も書きましたが日に日に狭山の頭のネジが飛んでいっているところ。ただし中の人のファンサは控えめで可愛い。
  • 何にしたって安比奈があんなに可愛いとは思わなかった。

 

・まとめ

ちょっと前までの不安は何処に行ったのってくらい楽しい3日間でした。ペンラ振ってうちわ振ってタオル振って、あちこちで繰り広げられるファンサにドキドキしていました。

そして私は観劇最終日に推してる渡辺コウジさんからファンサを頂いてしまったわけなんですがこれについては別記事で叫びたいと思います。あくまでこれは鉄ライの感想と言うことで落ち着きたい。

最後は観客も一緒に歌っていいよということで歌いました。新曲を。新曲を一緒に歌わせる兄さんとジュニアのツッコみが楽しくて忘れられない。

原作のキャラが崩壊しているキャラが何名かいて、さらにはそれをネタにしてくるのですが私は見てて面白かったです。鉄ミュから原作に入ったからかもしれないが。

大阪ではサプライズでとあるキャラが出てくるのですがその時の客席の悲鳴はヤバかったです。本当の悲鳴でした。東上も東武鉄道について言及したので4やってほしいしライブももう一度やってほしい。

何度だって観ていられる良きライブでした。